江戸情緒溢れる「御宿かわせみ」

もともと平岩弓枝先生の、原作小説のファンでした。
ですから昔ドラマ化していたと知り、探して早速視聴しました。
今からもう、何十年も昔ですね。
少し前に高島礼子さんがヒロインを演じたシリーズがありますが。
個人的にはそちらも良いけど、昔の真野響子さんのシリーズが好きです。
デジタル以前の画面の荒さも、今見ると、なんだか新鮮です。

江戸の街の片隅、大川のほとりにある小さな宿「かわせみ」。
そこの美しい女主人「るい」と、恋人の侍「神林東吾」。
そして東吾の親友である町方役人「畝源三郎」。
この三人を中心に、町の人々と事件が描かれます。
かわせみは宿屋なので、泊まり客が事件を運んで来ることも。
二十年以上前に行方不明になった娘を探す、老いた父親。
嵐の夜にやって来た、ケガをした父親と娘。
泊まり客のお金が紛失し、たまたま大金を持っていた他の客が、疑われたこともあります。
それらをお客様の気持ちに寄り添いながら、解決していく「かわせみファミリー」。
東吾の兄は敏腕与力、親友は優秀な同心。
おまけにるいさんの亡父は役人で、番頭さんは元・腕利きのお手先でした。
ですから、町人だけど役人にツテもあり……何かと便利な環境です。

また東吾とるいの、人目を忍ぶ恋もポイントです。
東吾は子供の無い兄の、後継者になる身。
ですから、町人になったるいさんとは簡単に結婚出来ません。
身を引こうかと、悩むるいさん。
二人を心配しながらも、夫婦になれとは言えない立場の兄と兄嫁。
人情や切なさ、そして、ささやかな幸せ。
町の人々の暮らしと喜びを描いた、とても身近なお話です。
嫁姑争いや、恋の鞘当て、衝動殺人など、現代人にも当てはまるエピソードも、たくさんあります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です