機動警察パトレイバー 2 the Movie

ヘッドギア原作、機動警察パトレイバーを原題とした押井守監督の傑作映画
独特の間と空虚感がいかんなく漂う示威間の流れと世界観といった
いわゆる押井節が、同監督作品で有名な攻殻機動隊 GHOST IN THE SELL より存分に楽しめる逸品となっている

ややもすれば批判の対象となるキャラクターの改変や個性の薄さが
描かれる空虚な反転を遂げた『東京』と所謂、平和ボケととても調和しており
逆に、オリジナルシリーズのキャラメンバーが個性豊かに活躍しなくて良かったと思わせるほどなかなかこじれた作品であるが
メインキャラクターの一人、荒川茂樹を演じる竹中直人が自衛官という固さの中に艶っぽさを表現し
若干単調なストーリー展開に鮮やかなテンポを構築している

映像表現はさすがと言った所で、精細かつ不自然さの息苦しさもなく兵器の挙動や軍警察の動きは
架空の戦場への臨場感と没入感は何度も見たくなるような独特な魅力がある
アニメには全く不要の物だとは思うが、
もし仮に架空の兵器が実戦投入されたらどう動かされるのか
といった特殊な趣味を持つ者には垂涎の見所がそこかしこにあり、マニア心をくすぐってやまない

しかしながら、ボーッと見ているとストーリーの無い養生何も入って来ず
かと言ってしっかり見ると話の陳腐さが耳に付くし、押井節特有の中だるみと煮え切らない疲れに体力を使うという
見方に若干苦労するという部分もあり
台詞回しで劇中に起きてる内容を全部説明されてしまって、見てるこちら側から疑問や関心を挟む余地が全く無いといった
面白いんだけど視聴後に感想が余り残らないし出てこないという難点も存在する

総合すれば、雰囲気は嫌というほど存分にあるが結局『単色』で物足りない に落ち着くと思われる
押井作品は嫌いだが、これだけ何故か見れるのは
そういった単色でのまとめが完全に上手く行ったからかもしれない

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